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千葉の人でも意外と知らなかった特徴と魅力。
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酒々井町 ハブの町
地図
「城下町」から「宿場町」へ
 佐倉市と成田市、富里市そして八街市に囲まれた酒々井町のエリアでは遺跡が発掘され、24,000年も前から人が生活していた場所だったことが分かっています。その後歴史の中に酒々井町が登場するのは、室町時代から戦国時代にかけてでした。当時下総で勢力を持っていた「千葉氏」は、一族の争いの終息後、本拠地を現在の千葉市から酒々井町に移し、「本佐倉城(もとさくらじょう)」を築城しました。それによって城下町となった酒々井町は、下総地域の政治的な中心地として栄えていました。
 1590年(天正18年)に「北条氏」は豊臣秀吉が大名同士の争いを禁じた「惣無事令(そうぶじれい)」に違反したとして豊臣秀吉が「北条氏」を征伐した「小田原征伐」が行われ、「北条氏」に味方した「千葉氏」も改易され、「千葉氏」の本拠地だった「本佐倉城」は「徳川氏」に接収されて取り壊され、代わりに幕府直轄領の代官の住居及び役所の「陣屋」が設置されました。廃城になった「本佐倉城」の代わりに、1610年(慶長15年)に徳川家康の命を受け土井利勝が佐倉城を築城し、佐倉に「佐倉藩」の藩庁が置かれるようになりました。城下町ではなくなった酒々井町はその後「宿場町」として機能することになりました。
本佐倉城跡
本佐倉城跡
資料館
宿場町の名残を残すかつての街道だった県道137号

「街道」と「鉄道」
 「宿場町」となった「酒々井」は、小見川藩主が参勤交代で使った「成田道/小見川道」、銚子に向かう「多古道/銚子道」、芝山仁王尊への参拝道「芝山道/八日市場道」、江戸と佐倉藩城下、更に成田山詣でにも使われ「成田道」とも呼ばれるようになった「佐倉道」など、各地に繋がるいくつもの道が放射状に通っています。「酒々井町」には幕府直轄の野馬会所(のまかいしょ=馬市場)が作られ、印旛沼水系の水運を利用した水上交通の便が行きかい、物資の集積地にもなるなど地域の「ハブ」として大いに栄えていました。
 明治時代になると1889年(明治22年)に実施された「市町村制」の施行によって多くの市町村が合併されました。酒々井は当時周辺にあった15の地域と合併し「印旛郡酒々井町」になりました。
 その後、鉄道のインフラが引かれ始め1897年(明治30年)には「酒々井駅」、1914年(大正4年)には「南酒々井駅」、1926年(大正15年)には「京成酒々井駅」、1929年(昭和3年)には「宗吾参道駅」と相次いで鉄道が開通し、酒々井町は鉄道インフラがどんどん整っていきました。昭和になると、鉄道インフラが充実している酒々井町は「ベッドタウン化」が進み、2005年(平成17年)には人口がピークを迎えるまでになりました。
南酒々井駅
JR東日本「南酒々井駅」
宗吾参道駅
京成本線「宗吾参道駅」

「ハブ」の町酒々井
 1978年(昭和53年)には成田空港(新東京国際空港)が開港し、それと共に東関東自動車道(新空港自動車道)が開通しました。2013年(平成25年)4月10には成田空港を利用する「インバウンド客」を誘致することを目論み、東関東自動車道の「酒々井インターチェンジ」の供用が始まり、同年4月19日にはアウトレットモール「酒々井プレミアム・アウトレット」が開業しました。
 現在の成田空港には99社の航空会社が乗り入れ、就航都市数137都市、141路線もの数までに拡大し、空港には国内便利用客も含めて毎日数多くの人々が行きかうまでになりました。
 江戸時代に「宿場町」になった「酒々井町」は、現在も商業や交通の中心になる「ハブ」として機能しています。また、「酒々井町」は明治時代に「印旛郡酒々井町」が誕生して以来市町村合併が行われていない数少ない市町村のひとつで、当初から「町制」を施行している自治体としては「日本一古い町」として今も存在しています。
 かつては千葉県内の各地域、そして江戸へと繋がる街道の町、近代は地域を繋ぐ鉄道、そして現在は高速道路と世界に繋がる空港と、「過去と現在」を通して「ハブ」としての役割を果たしており、これからも「国内」はもとよりインバウンド客をも運ぶ「世界」にもつながる「ハブ」として機能し続けるでしょう。
東関東自動車道
東関東自動車道
酒々井プレミアムアウトレット
酒々井プレミアムアウトレット

(2025/4/10)
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