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Vol.35
山万ユーカリが丘線のある風景
山万ユーカリが丘線
不動産会社が運営する鉄道
 山万ユーカリが丘線は、山万株式会社が開発を行っている千葉県佐倉市のユーカリが丘ニュータウン内の交通の利便性を高める目的で建設され、山万株式会社が鉄道事業者登録を運営しているという珍しい異業種参入の鉄道です。
 車両は、専用の軌道上の「案内条」というガイドに案内輪という車輪を当てゴムタイヤで走行するAGT(Automated Guideway Transit)システムで運行されています。この方式の路線は、1972年(昭和47年)に日本で初めて谷津遊園の遊具として導入され、その後1975年(昭和50年)の沖縄海洋博覧会でも導入されました。
 本格的に実用化されたのは1981年(昭和56年)に神戸市の神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)が最初で、1982年(昭和57年)に次いで山万ユーカリが丘線が採用しました。
 駅はわずか6駅で、ユーカリが丘駅から地区センター駅、公園駅、女子大駅、中学校駅、井野駅を経てまた公園駅、地区センター駅、ユーカリが丘駅に戻るというラケット状で反時計回りの環状運転をしています。このようなラケット状の路線は、富山地方鉄道富山軌道線、神戸新交通ポートアイランド線、伊予鉄道松山市内線がありますが、まさにラケットの様な形をした路線になっているのはユーカリが丘線だけです。
 
山万ユーカリが丘路線図
山万ユーカリが丘線の駅
京成ユーカリが丘駅と山万ユーカリが丘駅
京成ユーカリが丘駅
京成ユーカリが丘駅と山万ユーカリが丘駅が
接続されている

ユーカリが丘駅が街の外と中の中継点
 山万株式会社が開発を続けている「ユーカリが丘」という名前は、殺菌作用や空気の清浄作用、そして環境にやさしいユーカリを「自然環境と調和する都市」の象徴に見立て名付けられました。そのため、ユーカリが丘駅の駅前ロータリーや公園などに約20本のユーカリの木が植えられています。
 ユーカリが丘の開発は1971年(昭和46年)に始まり、1979年(昭和54年)に分譲開始をしましたが、成長管理型の開発なので開発は終わることなく、現在でもその開発が進められ、「成長管理型のまちづくり」をコンセプトに作られた街として、グッドデザイン賞の他、建設大臣賞など様々な賞を受賞しています。
 街の入り口にあたるユーカリが丘駅は、山万ユーカリが丘線の他、都心への足となる京成電鉄の京成ユーカリが丘駅があります。この駅は分譲が始まり、街が出来始めた1982年(昭和57年)に自治体や住民、周辺企業からの要望によって開設された請願駅(せいがんえき)として開業し、ユーカリが丘に住む住人を他の地域に移動する足として利用されています。
 街が出来ておよそ40年の時が経ち、住人の高齢化が進んだこともあり、山万株式会社は更にユーカリ鉄道だけではカバーしきれない住人のアクセスを向上させるため、ユーカリが丘の街中を走るコミュニティ―バス「こあらバス」を開業し、鉄道とバスで利便性の向上を図っています。
コアラの銅像
ユーカリヶ丘駅につながる歩道橋に象徴となる
コアラの銅像が
中学校駅の先には唯一のトンネルがある

ラケット状の分岐点の公園駅
ラケット状の分岐点の公園駅を抜け反時計回りに走る
分岐点には「公園駅」の名前の由来となる南公園

終わらない街を走る
 ユーカリが丘は長期的な街づくりを前提とした開発で、「自然と都市機能の調和」「少子高齢化」「安心・安全」「文化の発信」「高度情報通信化」の5つのキーワードに沿って開発が進められています。そのため、良好な環境を維持するために、建築協定を設定してブロック塀の制限や植栽による緑化を義務付け、一定面積以下の宅地分割を規制するなど一定の環境条件を維持する仕組みになっており、子育て支援センターや保育所、老人保険施設、グループホーム、ホテルなどは自治体ではなく全て山万グループが整備・運営しています。
 また、山万エリアマネジメントグループは、生活や住宅、環境、街づくりなどの相談を受けると共に、年3回程度の家庭訪問も行い住人の意見や要望を聞き、街の運営に反映させるという仕組みを持っており、いわば小さな自治体のような機能を果たしています。
 このようにユーカリが丘は山万株式会社が様々な角度から住人に対するサービスを提供していますが、街で商店などを営んでいる事業者たちの活動も盛んに行われています。
 2020年(令和2年)のコロナ禍の中、ユーカリが丘商店街振興組合とユーカリが丘商店連合会は、山万株式会社と共にコロナ禍の影響を受けている街全体をひまわりの花でいっぱいにして、街や住民に元気や活気を取り戻してもらおうと、街中にヒマワリの種を撒く活動を行うなど、住人参加の活動もユーカリが丘の街の活性化の一助となっています。
 デベロッパーが主導して住民と共に街づくりを行うユーカリが丘線から見える景色は、少子高齢化社会の中、これからも「開発が止まらない、高齢化による過疎化が起きない成長管理された未来の街」の象徴として住民たちを乗せて走り続けるでしょう。
コミュニティーバス「こあら号」
NPO法人ユーカリタウンネットワークの入っている
山万サンサンビル
コミュニティーバス「こあら号」

高層マンションの中を走るユーカリが丘線
高層マンションの中を走るユーカリが丘線
これから開発されるであろうユーカリが丘の街を
抜けて走る

(2021/1/12)
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