有限会社チャンスは、千葉県内で10店舗、茨城県に1店舗、計11店舗を運営する中古車販売店で、父の代表取締役会長が平成5年に創業しました。
　私達は、看板の製作や施工など、自分たちでできる事は自分たちでやる事で、お客様に少しでも安く提供できるようにコストを徹底的にカットしています。その結果、業界では珍しい低金利2.9%のオートローンを実現し、お客様に少しでも買いやすくする事が出来ました。
　また、車検、整備・修理、鈑金、保険等など車に関することは全てお任せいただけるよう充実させることで、リピーターのお客様も増えています。更に11店舗のスケールメリットで、お客様に合った1台をより多くの在庫の中から選んでいただけるようにしています。

　たまたま、自分の幼稚園の卒園アルバムを見ていたら将来は車屋になりたいと書いてありました。父の跡を継ぐことはその頃から考えていたようです。実際に私がチャンスに入社したのは大学を卒業してすぐの事でした。大学卒業間近になって友人達が就職活動をしているのを見て、自分も一度は外に出たいと思っていましたが、「俺がしっかり教育するから」の一言で、他に就職することなく父の会社へ入社しました。
　今になって思うと実務レベルの仕事なら他の会社での経験も役に立つと思いますが、経営者の視線を学ぶことはできません。「経営者の視線はそういう事ではない」という事を入社して6～7年たった今になって気づき、父が伝えたかったことはこういう事だったのかと思えるようになりました。
　父の下で経験を積んで、昨年父が代表取締役会長に、私が代表取締役社長に就任しました。

　1年間ビジネススクールに通って得たことの中に、「急激な売り上げ増加は良いとは限らない」という事があります。無理して売り上げを上げようとすると従業員の負担が増え、従業員は疲弊してしまうことです。この事は考えてみれば当然ですが、私が社長になりたての頃、売り上げ増加に前のめりになっていたことに気づかされました。
　CS（Customer Satisfaction：お客様満足）を向上させるためにも、それを実際に実行する従業員のES（Employee Satisfaction：従業員満足）を向上させなければいけないという事です。働き手が気持ちよく働ける環境づくりに取り組んでいます。
　従業員ひとりひとりが経営理念を理解してもらうための教育や、社内の仕組み作りにも取り組んでいます。会社の理念を理解した従業員が、よく作られた仕組みの中でCSの向上をしていくことが、私の使命だと考えています。
　これからも有限会社チャンスはお客様満足度100%を目指し、中古車販売、車検、修理など、お客様のカーライフをサポートする会社として進んでいきたいと思います。