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千葉のきらりと光る
社長へのインタビューをご紹介。
社長の熱い思いを語っていただきます。

ビールと食で「事」起こし
ビールで銚子を盛り上げる
 銚子チアーズ株式会社は、昨年2018年8月に設立した銚子市にある犬吠埼灯台に今年オープンした「犬吠テラステラス」内で銚子発の地ビール「銚子ビール」の販売と、千葉科学大学内の学生食堂「C's marina Kitchen & Cafe」の経営をしている会社です。
 銚子ビールは、全国に300余りあるマイクロブルワリーと呼ばれる小規模醸造所と同様に、銚子でビールを醸造・販売する事を目的としています。しかし、いきなりブルワリーを持つためのノウハウや資金確保が大変なことから、最初は銚子の魚に合う銚子エールの企画のレシピを作り、生産は外部に委託し、まずは広報と販売に専念する事で会社を立ち上げました。
 銚子ビールを販売することにしたのは、それを置いている地元の料理屋さんも儲かるように、そしてビールを通して銚子を盛り上げたい思いで始めました。
 現在マイクロブルワリー立ち上げの準備も着々と進めており、犬吠テラステラス1階の銚子ビールの「タップルーム」横に場所も確保し、約2年弱の活動を経て、地元のファンも増え、自社工場設立に向けて本格始動しています。
銚子チアーズ株式会社
銚子ビール TAP ROOM
(佐久間快枝氏)
 私は元々銚子市出身で、高校を卒業後アメリカの大学を卒業し、日本で外資系の人材派遣会社に就職しました。その後転職し、コンピュータメーカー、コンピューターネットワーク機器開発会社など、全て外資系のIT関連の会社で経験してきました。
 今から思えばIT会社に勤務していたおかげで、20年前から今の日本企業でも実現出来ていない、ペーパーレスで仕事をするような最新の経営システムと、マーケティングやブランディングの勉強もすることができました。
 その後、仮設資材レンタルの会社の新規事業として立ち上がった「自動ラップ式トイレ」を販売する会社の事業部長として12年間勤務し、事業の黒字化を実現し、区切りをつけて銚子に帰る決意をして、現在に至ります。
 私がこの事業を始めたのは、東京から銚子に戻って来た時、シャッター街になってしまった街を見て、こんなに自然もあり、食べ物も豊富なのに衰退する理由がわからないと思ったからです。
 まだ東京に住んでいた会社員時代、「何か自分でも出来る事があるはずだ」と銚子から離れて暮らしている人が団体を作れば、今も銚子にいるキーパーソンからの声に応えられるのではないかと考え、「銚子チアーズ」というグループを作りました。
 しかし、この「銚子チアーズ」は銚子の外にいる人達を中心に作ったため、リーダーシップをとっていた私が出産などでトーンが低くなってしまうと、活動が沈んでしまうという事態になってしまいました。銚子の外にいては思いが実現できない事を痛感し、銚子に住んで活動をする事にしました。
 元々実家は酒造販売免許も持っていた銚子で3代続いた料理屋だった事から、全国で増えているクラフトビールに目をつけ、元々「銚子チアーズ」のメンバーだったパートナーの宮内さんと会社を立ち上げる事になり、社名もグループで使っていた「銚子チアーズ」にしようという事になりました。
銚子チアーズ株式会社
C's marina Kitchen & Cafe
(宮内沙織氏)
 私も佐久間さんと同じ銚子生まれで、栄養学を学んで栄養士として病院で働いていました。栄養学に縛られたカロリー計算で、人が健康になったのを見た事がないという疑問を持ち続けていた時、患者さんが「退院したら旅行に行きたい」といっていたのがきっかけで、旅行会社に転職して7年間働いていました。
 その後家庭の事情で銚子に戻ることになり、厚生労働省の受託事業で「仕事を作る」仕事をしている時に佐久間さんと出会い、ビールと食で会社を作ろうという話になって創業に至りました。
 会社設立のため、銚子の街中で場所を探していましたが、テナント料が高く決めかねていたところに、科学技術大学の学生食堂を経営していたオーナーが、店を辞めるのでやらないかという引き合いをいただきました。大学の施設で場所も広くて条件にかなった場所だったので、引き受けることにしました。
 ここは学生食堂なので、学生たちの母親の料理が一番とするなら、二番目に安心して美味しくて、落ち着いて食べられる「セカンドキッチン」を目指そうという構想で始めました。そして、銚子は魚だけではなく、野菜もたくさん採れる事から、「野菜を美味しく食べてもらう店」というコンセプトもできました。
 学生の他にも、銚子によく遊びに来てくれる人たちに「知り合いとも触れ合ってコミュニケーションが取れる」店として、また地元の人にも家賃が無い分安く、お母ちゃん食堂のような店でありたいと思っています。
 店は更に地域のプラットフォームとして、店の一部をイベントスペースとして使ったり、地元野菜を販売したりと、申請すれば大学もほとんどの事を認めてくれるので助かっています。
銚子チアーズ株式会社
夢は「事・場・運ぶ」で
銚子を元気に
 銚子たくさんの人が来てくれるようにするには、何かきっかけとなるようなコンテンツ、つまり「事」を用意しなければなりません。そこで思いついたひとつが、銚子ビールでした。興味を持ってくれた人が銚子に足を運んでくれるようになる事を期待しました。
 また、銚子には子育て世代のママが安心して集まれるような所や、地域の若者が何かを始めようとした時に、長時間気兼ねなく打ち合わせができるコミュニティプレイスとしての「場」がありませんでした。C's marina Kitchen & Caféはその「場」として機能させることができます。
 「事」と「場」を掛けると「人が運ばれてくる」ことを省略して「事・場・運ぶ」(ことばはこぶ)と呼んでいますが、それが銚子にとって良い結果を生んでくれると信じています。
 「事」も銚子ビールだけでなく、ビールの材料にもなるホップの栽培や、増え始めているオリーブの栽培など、まだまだ一歩先のコンテンツをたくさん用意しなければなりません。「場」も閉校された学校など活用すべき場所も増えてくるでしょう。
 更に「SDGs」※1や「Society5.0」※2など、銚子が良くなっていくために知っておくべき事も、まだ銚子には浸透していません。こういう事を皆が知って、取り組んでくれるようにするための、広義の「教育」も必要だと考え、それを知って議論できる「場」づくりも進めていきたいと思っています。
 これからも銚子チアーズは、リスクを恐れず初めてのことに挑戦する「ファーストペンギン」として活動し、人が沢山集まってくれる街になって、皆で「乾杯(cheers)」できるように頑張っていきたいと思っています。
※1.SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。
※2.日本政府による科学技術政策の基本指針のひとつで、科学技術基本法に基づき、2016年から5年ごとに改定されている「第5期科学技術基本計画」で登場したキャッチフレーズで、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」と定義されている。
銚子チアーズ株式会社
銚子チアーズ株式会社
企業名 銚子チアーズ株式会社
事業
概要
銚子ビールの企画販売
住 所 〒288-0025
千葉県銚子市潮見町15-8 C's marina
電話
番号
TEL:0479-21-3986
H P
HP:
銚子ビール:
https://www.chosibeer.com

C’s marina Kitchen & Cafe:
https://www.csmarina.com

Facebook:
銚子ビール−Choshi Beer:
https://www.facebook.com/
choshibeer/sibeer.com

銚子ビールサポーターズ:
https://www.facebook.com/
groups/1742542429361894/?ref=bookmarks

従業員 6名(他パートタイマ―40名)
その他
資格
酒類販売業免許
(2019/8/8)


〈編集後記〉
 自分たちの故郷を良くしたいと会社を設立した佐久間さんと宮内さん。会社の設立前から現在に至るまで、その思いと行動力で、沢山の仲間が集まっているようです。銚子にはまだまだ魅力があって、新しい試みもたくさんできそうな可能性を感じました。頑張れ、銚子チアーズ!がんばれ銚子!!
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