緑のある空間を
提供する
生き物を扱う仕事
季織苑は、造園・外構工事の設計・施工をする会社です。
庭造りの仕事は10年先、20年先の木の成長を考えなければいけない仕事です。そのためには木の性質も知らなければならないし、水が大好きな木や嫌いな木、更に木の成長のスピードを考えるなど生き物を扱う仕事なので大変難しい仕事です。
現在一番多い取引先はハウスメーカーで、他には施設や個人宅など直接オーダーしてくれるお客様の仕事をさせていただいています。コンスタントに仕事をいただいているのは千葉県内ですが、対応するエリアは特に決まっていないので、依頼があれば何処へでも行きます。今までで一番遠くで仕事をしたのは九州の学生会館の仕事でした。
繁忙期には30件位、忙しくない時でも15件から20件位は同時に動いているため、分担しなければこなしていけません。大学時代に同じ学部で知り合って結婚した家内も一緒に仕事をしているので、家内は個人宅の営業と設計・施工を担当し、私は法人営業として建築関係の営業担当と、役割を分担しています。
緑のある空間を作って
誰かに役立ちたい
高校を卒業する頃、私は自分の進路に思い悩んでいました。良い大学を出て、良い会社に勤めるのは自分にはしっくりとこなかったからです。
元々は文学部志望で、本ばかり読んでいるような少年でした。思春期だから思い悩む事も多く、自分の将来に納得できることとして辿り着いたのが、「緑のある空間」を作って誰かの役に立ちたいという事でした。
文学も造園もテーマは人間で、人と向き合ったり、自分と向き合ったりするものだと思います。また、文学は言葉でイマジネーションを掻き立てますが、緑でそれを表現できたらと思い、造園学科に進学する事を決意しました。
大学を卒業して造園会社に就職し、現場監督を3年経験しましたが、マネジメントの勉強にはなったものの、現場の知識を得ることができないと思い、転職して職人として実際の現場作業を学びました。その後、設計事務所に移って設計を学び、独立しました。
独立当初は可愛がってくれる先輩が「空いている時はいつでも来い」といってくれたので、空いている時は職人として働きながら徐々に自分の会社の仕事を増やしていきました。