千葉の日本酒プロジェクトに
取り組む居酒屋
古民家居酒屋で
楽しい空間を提供
株式会社紋七は、茂原で「漁港直送 旬魚と地酒 古民家居酒屋 もんしち」と「薪窯ピッツア&グリルHACHI」を経営する会社です。
母店となる「もんしち」は、築300年の古民家の居酒屋です。店は色々なシチュエーションで使っていただける異なる雰囲気の個室や、くつろいでいただけるようなソファー席もあります。
来店していただけるお客様は、若いカップルの方、小さいお子様連れの3世代のご家族、企業の方の接待や宴会等、幅広いお客様がお見えになります。地元のお客様はもちろんですが、ゴルフ帰りの方が毎週みえるなど、来店していただける3割近くの方は県外にお住まいの方です。
置いているお酒は、千葉10蔵のお酒をメインに、全国の選りすぐりのお酒を置いていますが、売れ筋のトップ3は千葉のお酒です。地元の方だけでなく他からみえたお客様も千葉のお酒を選んでいただいています。
料理もチェーン店とは違い刺身とか煮魚などいわゆる大道のメニューですが、技術のある職人が作った料理と、プロが選んだおいしい酒で楽しんでいただける空間をご提供しています。
やりたくなかった後継者として
取り組む事に
「もんしち」という店は、父が親から引き継いだ古民家を維持していくために「紋七」という名前で始めた店で、創業48年になります。紋七では40年位前から日本全国の日本酒を置いていて、メニューも日本地図になっていました。子供の頃の私が日本地図を覚えたのも、そのメニューで覚えたため、お酒の名前とセットで覚えたほどでした。
親には店を継いでくれと言われ続けていましたが、私にはそんな気は無く、ずっと反発していましが、私が30歳の時バブルがはじけて店がつぶれる寸前に追い込まれました。父から再び「手伝ってくれないか」と言われ、何とかこの店を残したいと思うようになり、そこから本気でやり始めました。
店を継ぐことになって最初に考えたのが、店のリニューアルでした。店を変えないと今までとは変わった事がお客様に伝わらないので、最小限借りることができる資金でリニューアルをし、お店の名前もひらがなで「もんしち」にして客単価も下げるなど店の敷居を下げる策を講じました。
しかし、店舗だけ変えても人が変わらなければ店は変わっていきません。そこで昔から店で働いてくれて、私の事をずっとかわいがってくれた人たちのリストラしたを断行しました。今考えてもそれが一番辛い選択でした。
店を継ぐことになった30歳から10年位はあっという間に過ぎ、その頃はほぼ寝ないでがむしゃらに仕事をしていたという記憶しかありませんでした。でもそのおかげで、すごく勉強させてもらいました。40歳で社長になりましたが、それまでの勉強があったので社長の仕事ができると思えるようになっていました。