「足るを知る」の言葉を胸に
地域に愛される洋菓子店を目指す
ケーキ作りの8割は地味な仕込みの時間です。ケーキのパーツになる物を毎日作って、販売する日の朝に合体させるので、大変といえば大変な仕事です。新しい物を考えるのは楽ではありませんが、逆にそれが自分で店をやっている「メリット」だと思っています。別にオーナーがいる洋菓子店で働いている時には、そこまでの自由度はありません。自分の店では自分の判断でそのまま形に出来るのが店をやっているいちばん大きなメリットだと思います。
これからの夢はできればこの地域に住宅と店舗が一緒になった一軒家の店舗に引っ越して、夏場は流行りの「ケーキの様なかき氷」なども出せるような「イートイン」も出来たらと思っています。まだ、4歳の娘は「お菓子屋さんになりたい」といっています。幼い子供のいう事なので、実際にどうなるかは分かりませんが、もし思春期を過ぎてもそう考えてくれるなら娘と一緒に働く事が夢です。
子供の頃から幕張本郷に住み、店舗も同じ地元で営業しています。色々な所で働いてきましたが、振り返ってみると、どのオーナーさんも僕にはとても追いつけないような方ばかりでした。無理にあがいても仕方がないので、僕なりの等身大のお店を出して、「背伸びしすぎないケーキ」と「値段」で出来る限りの物を提供していきたいと思っています。今ご来店いただいているお客様にもその辺が伝わっているのかなと感じています。これからも地元密着で地に足を付けて、地域に愛される店舗を目指して「まあまあうまくいっている幸せ」を忘れないように自分を戒める言葉「足るを知る」という言葉が僕にとっていちばん「しっくりくる言葉」です。
現在の店舗にもあるイートインスペース
LA MAISON BLUEの看板